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作成日:2026/10/29
【企業労務(労務管理)】障害福祉から介護保険へ移るときに知っておきたいこと

 

「65歳の壁」に備える。
障害福祉から介護保険へ移るときに知っておきたいこと

障害福祉サービスを利用している方が65歳を迎えるとき、介護保険への移行が大きな節目になります。
いわゆる「65歳の壁」です。先日、社会福祉士の資格をもつ社労士の知人から、この移行について実務の
話を教えていただきました。

原則は「介護保険が優先」

障害者総合支援法第7条には、介護保険を優先する原則があります。そのため、65歳以降は、まず介護保険
のサービスが適用されます。サービスの内容、事業者、担当者(相談支援専門員からケアマネジャーへ)が、
大きく変わることも少なくありません。

変わること、変わらないこと

介護保険には、要介護度に応じた支給限度額があります。これまで障害福祉の居宅介護等で受けていた
時間数や支援内容が、そのまま引き継げるとは限りません。ただし、介護保険の限度額内では足りない
支援がある場合は、自治体の判断で、障害福祉サービスを上乗せして併用できる仕組みがあります。

事業者も、いま利用している障害福祉の事業所が介護保険の指定も受けていれば、同じ顔ぶれで続け
られる場合があります。そうでなければ、新しい契約と調整が必要です。

早めの相談が、何よりの備えに

65歳を迎える数か月前から、自治体の障害福祉・高齢者福祉の窓口、いまの相談支援専門員、地域包括
支援センターなどへ相談しておくことをおすすめします。ケアマネジャーの平均年齢は55.1歳と、介護
の職種のなかで最も高く、人手不足も続いています。新規の受け入れ調整には、時間がかかることがあ
ります。また要介護認定の結果が出るまでにも、1〜2か月以上かかる場合があります。

サービスの内容や上乗せの扱いは、自治体によって異なることがあります。
お住まいの窓口で、早めに確認してください。支援が途切れないよう、余裕を持ったスケジュールで
準備を進めましょう。


【出典・参考】
・障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)第7条
・公益財団法人介護労働安定センター「令和7年度 介護労働実態調査」
・制度の運用や実務に関する内容は、社会福祉士の資格をもつ社労士の方からうかがった話をもとにしています。